エッセンシャル思考 参ノ型 仕組み化の技術

書評-ビジネス書-
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はじめに

どうも!ホットミルクです。
前回は「エッセンシャル思考 捨てる技術」を紹介しました。今回は次のステップである「仕組み化の技術」を紹介します。
皆さんは、何かをやりきるためには努力と根性が重要だと思っていませんでしょうか。努力と根性でなんとかするには膨大なエネルギーを消費し、疲れ果ててしまいます。エッセンシャル思考の仕組み化の技術を用いることで、努力や根性を必要とせず、小さなエネルギーで物事をやり遂げられるようになります。いつも「やるか〜」と声を上げながら重い腰を上げていた行動が日常のなにげない行動の一部となり、少ない力で最大限の成果を得られるようになるのです。

内容

仕組み化の技術は「バッファー」「削減」「前進」「習慣」「集中」のから成ります。それぞれの技術について紹介していきます。

バッファー-最悪の事態を想定する-

「このくらいの作業であれば今週中には終わるだろう」なんて皮算用をして、いざ作業に取り掛かってみたら全く検討外れの見積もりで締め切りに追われてしまう。。。というような経験は皆さんあるのではないでしょうか。これは計画錯誤と呼ばれる心理傾向で、作業の見積もりを短く設定しすぎてしまうことを指します。人間は人から良くみられたいという心理欲求があることが原因だと言われています。※諸説あるようです。
それを回避するために「バッファー」を用いるのです。自身が見積もった作業時間を1.5倍にして計画するのです。何もかもがうまくいくことは非常に稀で、想定外のトラブルが発生することが当たり前なのです。想定外を想定しておくことで、予定通りに作業を終わらせることができるのです。 

削減-仕事を減らし成果を増やす-

仕事で問題が発生した場合にその問題のみを対処していませんでしょうか。それでは次々に発生する問題を対処療法で乗り切っているだけでまた同じような問題にぶつかります。重要なのは問題の根本的な原因を見つけ出し、そこを改善することです。この考え方は問題解決に限らず、最小限の対処で最大限の成果を得るための重要な考え方です。
根本的な原因を見つけ出すために3つのコツがあります。

  1. 目指すことを明確にする
    最終的にどのような状態にしたいのかを明確にしなければ何をすべきかはわかりません。
  2. ボトルネックを特定する
    目指すべき状態がわかったら、そこに向かうために邪魔になるものは何かを洗い出します。ポイントは最優先で取り組むべきことに絞ることです。
  3. ・邪魔なものを取り除く
    ボトルネックを取り除きます。他人がボトルネックとなっている場合は鞭よりもアメを使った方が上手くいきやすい。

前進-小さな一歩を積み重ねる-

モチベーションを保つために必要なのは「前に進んでいる感覚」ということが心理学研究からわかっています。大きな目標を立てて、達成するには多大な時間と労力と時間が必要になります。そのため、その大きな目標ばかりを追いかけていると、中々進歩しない状況に嫌気がさしてモチベーションが保てなっくなってしまうのです。しかし、大きな目標を達成するために必要な要素を細かく分解して小さな目標をたくさん作ってみたらどうでしょうか。小さな目標を達成するたびに、「前に進んでいるという感覚」が感じられるため、モチベーションを保つことができるのです。また、前進していることを目に見えるようにしておくことで、辛く険しい道も楽しく乗り越えられるかもしれません。

習慣-本質的な行動を無意識化する-

初めて取り組む物事には大きな労力が必要になりますが、それを続けていくと段々と慣れていき、労力をかけなくてもできるようになっていきます。これば同じ動作を繰り返し行うことで、その動作が習慣化されているからです。習慣の力を使えば最初少しの努力だけで、行動を無意識にできるようになってくるのです。また、習慣は創造性やイノベーションにも大きく貢献しています。スティーブ・ジョブスがいつも同じ服装なのは、服を選ぶという動作を習慣化すること考える力を節約しているからです。その分クリエイティブなことを考えるために力を注ぐことができるのです。
新しい習慣を身につけるためには「トリガー」に着目すると良いです。トリガーとはある行動を呼び起こすためのきっかけのことです。新しい習慣を取り入れたいのであれば、習慣となっている行動をトリガーとして新しい行動を設定してあげれば良いのです。例えば日記を書く習慣をつけたいのであれば、次の日のアラームをセットしたら日記を2、3行書くといったように設定すれば良いです。数回は意識して行動しなければなりませんが、アラームをセットするという習慣に紐づいて日記を労力をかけずにつけられるようになります

集中-今何が重要かを考える-

過去の失敗や未来の不安をくよくよと悩んでいしまうことは誰にでも経験があることです。しかし、その結果として今目の前の重要なことが疎かになってしまうことを忘れてはいけません。私たちの行動が影響を及ぼせるのは今なのです。今この瞬間に集中するためには、一つ一つ行動していく必要があります。マルチタスクでは集中できません。そのため、今この瞬間に集中するためには「今何が重要か」を考えること、そして、今重要でないことは紙に書き出すこと、そして優先順位付けし、一つ一つ対処していく必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
仕組み化の技術を用いることで少ない努力で最大限の成果を出すことが可能となります。仕事ができる人はこの仕組み化の技術をマスターしている人のことを指すのかなと思いました。なぜあの人は大量の仕事を簡単そうに捌けるのだろうかと思うことが良くあるのですが、おそらく彼らはその仕事を習慣化していて、私が苦しんでどうしようかクヨクヨと悩んでいる間に動き出しているのではないかなと思いました。
自身がやるべきことがなんなのかを見極めた上で、無駄を省き、習慣化していく、そして、そのことに集中していく。このフローを身に付けれられれば、これまでの自分の人生が大きく変わることは間違いないと直感的に思います。
これにて「エッセンシャル思考」も紹介は終わりになります。本書についてブログを書き始めたころは1回で終わりにしようと思っていたのですが、いずれも目から鱗の情報ばかりでどれも重要だと思うものばかりで、結局全4回に別れてしまいました。(エッセンシャル思考的には重要な要素を抜き出すべきだとは思うのですが。。。)本書を読んだことは確実に自分自身の人生に良い影響を与えてくれると確信しています。常にエッセンシャル思考だったらどう考えるのかと意識するようになりました。まだまだ成果は見えてきていませんが、いつかエッセンシャル思考を続けたら人生が変わったと報告できるようにしたいと思います。

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