はじめに
皆さんは自分の強みを仕事に活かせていますでしょうか。自分の強みを仕事に活かせていると考えている人はそれほど多くないのではないでしょうか。また、強みさえも分かっていない人も多いのではないでしょうか。ギャラップ社が1000万人を対象に実施した調査結果によると、3分の2は「自分の強みを仕事に活かせていない」と回答しています。強みを仕事に活かせている人と活かせていない人の6倍も意欲的かつ生産的に仕事に取り組む傾向があり、生活の質が高いと感じることもわかっています。強みを仕事に活かせていないとそれだけでディスアドバンテージになってしまうことは火を見るよりも明らかです。逆に、強みを仕事にできれば大きなアドバンテージとすることもできます。
強みを活かすためには?
自分の強みを活かすためにまず必要なのは自分の才能を知ることです。強みとは「才能」×「投資」とあらわすことができます。才能とはその人が持つ思考や行動パターンのことであり、投資とは才能を伸ばすのにかけた時間のことです。投資できる時間は有限であるため、見込みのある「才能」に「投資」することで強みを最大化することができます。
ストレングスファインダーとは?
自身がどんなことに才能があるのかをはっきりと認識している方は少ないと思います。そこで、自身が持っている才能を見つけ出す助けとなるのが「ストレングスファインダー」です。定義された34個の才能から、TOP5の才能を提示してくれます。
「ストレングスファインダー」のテスト形式はWebテストで、177問の質問に答える必要があります。所要時間は1時間程度です。1問20秒の制限があるので直感的にサクサクと答えていきましょう。直感的に答えているからこそ表面的な回答にならないようになっているようです。
ストレングスファインダーの結果やいかに
ストレングスファインダーの結果は・・・
「収集心」「学習欲」「回復思考」「調和性」「個別化」がTOP5の才能でした。
結果を見たときに思ったのは、「物を集めるのは好きだし学習するのも好き、調和もなんとなくあっていそうだけど、「回復思考」「個別化」ってなんだ?良くわからないけれどなんとなくあっていそう。」という感じでした。
では、1個ずつ詳しく内容を見ていきましょう。
1.収集心
<特徴>
知りたがり屋。好奇心旺盛で、物や情報を収集することを好む。集めた物や情報を整理することが楽しい。
<伸ばすための行動>
・情報を保管し、簡単に取り出せる仕組みを考案する。
・収集した情報をアウトプットする場を作る。
・自身の専門分野の情報をさらに集める。
・得た情報を活用して行動を起こす。
<適職>
教職、調査、ジャーナリズム
2.学習欲
<特徴>
学ぶことが好き。成果よりも学習のプロセスに心惹かれる。
<伸ばすための行動>
・自分に合った学び方を探す。教える、熟考する等。
・学習の進捗を記録する。
・学習と成果の関連性について調査する。
・学びたいという気持ちを行動に移す。
<適職>
専門職、コンサルティング、技術や規則が常に変化する分野の職業
3.回復思考
<特徴>
問題を解決するのが好き。問題の原因を特定し、解決していくプロセスを楽しむ。
<伸ばすための行動>
・自分に厳しきしすぎない。
・他人の問題に手を出しすぎない。
・これから起きる問題の予測や予防を考え、仕組みや手順を考える。
・自分に欠けているものを認識し、埋める努力をする。
<適職>
医療、コンサルティング、プログラマ、カスタマーサービス
4.調和性
<特徴>
争いを最小限にしようとする。異なる意見の共通点を見出そうとする。
<伸ばすための行動>
・違う視点を持つ人たちと交流の輪を広げる。
・人と対立する職務を避ける。
・軋轢を解決する技術を学ぶ。
・参加者が自身の意見が取り入れられていると感じられる交流会を設ける。
<適職>
マネージャー、弁護士、ファイナンシャルプランナー
5.個別化
<特徴>
一人一人が持つユニークな個性に惹かれる。本能的に人の性格や動機、考え方、関係の気づき方を観察している。
<伸ばすための行動>
・自分自身の強みとスタイルを描出できるようになる。
・チームメンバーが得意とすることを見極める。
・一人一人に合う対応が違うことを周知する。
・実生活に基づいた話を集めて皆と共有する。
<適職>
カウンセリング、アドバイザー、教職、セールス、執筆
ストレングスファインダーの結果から自分が向いてそうなことを考えてみた
TOP5の才能からどんなことが向いていそうか考えてみます。
才能をまとめると、「新しい情報を学びつつ、課題を解決し、個人を観察しながら意見をまとめられる」ということ。。。
各才能の適職を参考に考えてみました。
①教職
教職は生徒との接し方や教える技術など学ぶことがたくさんあるので、「学習欲」が活かせます。さらに生徒の情報を収集し、それぞれ抱えている課題を解決していく必要があるので「収集心」「回復思考」が活きます。また、クラス担任する場合、生徒を観察する力や意見をまとめることも重要となってくるので、「調和性」「個別化」も活かすことができます。
②ファイナンシャルプランナー
税金や保険、投資等の情報は日々情報が更新されていく分野ですので、「学習欲」が活かせます。また、他者のお金に関する相談に乗り、その人が抱えている課題を解決していく必要があるため、「回復思考」「個別化」が活かせます。また、相手の話に合わせてどのように解決していくのかを考える必要があるため、「調和性」が活かせます。
まとめ
ストレングスファインダーの結果を用いてどんな職業が向いていそうかを考えてみました。
自分にどんな才能があるのかを見つけるのは大変な作業だと思います。ストレングスファインダーを使うことで、どんなことに自分が向いていそうかということの参考にできるのではないかと思います。これまでの自分の経験と照らし合わせてみても、あながち間違いではないかなと思う結果になっていますので、皆さんも一度受けてみて、どんなところに才能があるのか確かめてみてはいかがでしょうか。そこから、本当に自分がやりたいことを見つけて、楽しく仕事ができるようになれば良いですね。
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