恩田陸「木洩れ日に泳ぐ魚」【読書感想文】

書評-小説-
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どうも!ホットミルクです。

 恩田陸さんの「木洩れ日に泳ぐ魚」を読みました!名前は昔から知っていたものの恩田さんの小説を読むのは初めてでした。では、あらすじと感想をどうぞ。

あらすじ

 とあるアパートの一室。ここでは明日から別々の道を選んだ男女の最後の語り合いが行われている。出会ったきっかけは大学のテニスサークルでたまたまダブルスのペアを組んだことだった。息ぴったりで、いつしか二人は惹かれあっていた。しかし、同じ時を過ごしているうちに二人の間に隠された秘密に気が付いてしまう。なぜ二人は別々の道を歩くことにしたのか。そして、語り合いの果てに待つ真実とは何なのか。

感想

皆さんは幼少期の記憶をどれくらい記憶しているでしょうか。私はほとんど記憶に残っているものがありません(^^;

 両親から「おばあちゃんに預けた時、平気な顔でバイバイって言われるから少し悲しかったわ」と言われても、そんなことあったかな?おばあちゃんといればいろいろ買ってもらえるし、楽しかったんだろうなと思うくらいで、全く私は覚えていません笑

 幼少期の記憶はほとんどの人が曖昧ではっきりと覚えている人のほうが少ないと思います。本書に登場する男女二人も幼いころの記憶を頼りにお互いの関係を確かめていたのですが、次第に幼少期の記憶が鮮明によみがえることで、お互いの思い出のつじつまが合わなくなっていき、朝日の木洩れ日が指すアパートの一室で一つの結論にたどり着きます。

 結論を読んだとき不思議に思っていたことが一気につながり、何とも言えない解放感に心が満たされました。ぜひ、ご一読ください。

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