■はじめに
30代は結婚や子育て、人間関係、キャリアなどの人生の中でも重大な決断をすることが多い年代です。30代をどう生きるかが今後の人生を左右するといっても過言ではありません。30代を有意義なものにするためにも、どんなことをすればよいのかを自ら探さなければなりません。本書は30代ですべきことを17個のエッセンスに凝縮して紹介しています。
■こんな人が読むべき
・30代を有意義に過ごしたいと考えている方
・30代になることを不安に思っている方
・周りと差をつけたいと考えている方
■要約
17個のエッセンスから私が重要だと考えた5つのエッセンスを紹介いたします。
①自分の勝ち(負け)パターンを知る
仕事、人間関係、恋愛、お金、健康等でこんなことをすると調子が良い、または悪いという感覚がついてくるのが30代です。30年間貯めた経験のデータベースから自分の勝ち負けのパターンを分析し、意識できる状態にしておくことが重要です。しかし、人生を生き抜くための経験としては不十分なので、他人の勝ち負けパターンを観察し、40代、50代に向けて様々な引出しを用意しておくべきです。必勝パターンを知ることで、「自分はできるんだ」と思い込むことができ、自信につなげることができます。
②お金と真剣に向き合う
20代まではそれほど周囲との差は大きくありませんが、30代になると差が目に見えてわかるようになります。サラリーマンの場合は安定して固定化しますが、現状の収入で満足できないのであれば、本業以外の手段で稼げるようになる必要があります。現在は一流企業ですら安定した雇用を維持できるか分からない時代ですので、いざという時のために保険を掛けられるような状態にしておくべきです。また、大きく収入を伸ばしたいのであれば、35歳までに何らかにチャレンジし、結果を出す必要があります。35歳を超えてから急にお金持ちになる人はあまりいないのです。
③メンターから学び、教えを次に回す
自身の理想の生き方を想像してみて下さい。そして、近い生き方をしているメンターを探して下さい。「生徒の準備ができたときに先生が現れる」という言葉があります。メンターを探すためにはまず、自分がどういう生き方をしたいのかをはっきりとさせる必要があります。そして、メンターは一人である必要はありません。いろいろなメンターから教えを受け、さらに自身の考えを混ぜて昇華させることで、自分が思い描いた理想の生活に近づくことができます。また、自身がメンターとなって他人に教えることも重要です。他人に教えることで、自身の考えをさらに深めることができます。
④才能の掛け算で勝負する
30代では中途半端な才能がたくさんあることに目を向けるべきです。天才的な才能はほんの一握りの人にしかなく、平凡な才能であることを悟るのです。しかし、中途半端な才能であってもどう掛け合わせるかで人生は大きく変わっていきます。そのために、自分にはどんな中途半端な才能が備わっているかを探さなければなりません。
⑤人生の目的を知る
20代は自身のことを考えていれば十分であったため、表面的なところに目を向けがちでした。しかし、30代になると結婚、子育て、友人に仕事と様々な経験をすることになります。そうすると、これまで見向きもしなったものがかけがえのない財産に感じることがあります。多くの気づきがある30代だからこそ、自身が人生の中で何を大切にしたいのかを見極めるべきなのです。そのためにもライフワークを探す必要があります。ライフワークとは生まれつき才能が有って、あなたがやるべきこの活動です。自分のライフワークを発見した人はこれまでの大変だったこと、悲しかったこと、嬉しかったことの全てがワイフワークのための準備だと気が付きます。このライフワークを探せるのは30代が最後のチャンスでしょう。40代になると固定概念が強くなり、新しいことへのチャレンジする機会が減ってしまうからです。自分らしい才能が何なのかを日々探してみて下さい。
■まとめ
- 勝ち負けのパターンを把握し、自信をつける。
- 35歳までにチャレンジを成功させる。
- 自身の理想の生き方を考え、メンターを探す。
- 中途半端な才能に気づき、才能の掛け算を考える。
- これまでの経験を踏まえ、自身が最も大切にしていることを知る。
■感想
30代にすべきことが多く詰まった1冊でした。具体的な解決法を提示してくれるというよりは、どんなことをすべきかということが描かれているので、この本を読んだうえで、自分が重要だと思うエッセンスを抜き出し、深堀していく必要があると思いました。上記5つのエッセンスは私が重要だと思ったものを紹介させていただいております。重要となるエッセンスは人によって異なるので、ぜひ本書を読んで、30代にどんなんことをすべきなのかを考えてみてはいかがでしょうか。
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