■はじめに
あなたは目の前にある多くのタスクに対して「あれも大事、これも大事」「全部やらなくては」と考えていませんでしょうか。かくいう私も左に倣う通りに「頼まれたことは全部やる」「重要でないものなどない」という考え方をしておりました。その結果として、毎日雑多な仕事に追われ、上司からは残業が多すぎるとお小言を言われながら、仕事を何とかこなしている状態でした。エッセンシャル思考では「より少なく、しかしより良く」という考え方を根底に置いています。重要なことを選択し、重要なものに集中的に時間を使うことで、成果を最大化することができるのです。
■こんな方が読むべき
- 仕事の量が多すぎると感じている方
- 短い時間で最大の成果を上げたい方
- 重要な物事の取捨選択方法を知りたい方
■要約
・エッセンシャル思考とは?
世の中には玉石混合のチャンスが転がっています。しかし、そのチャンスの中に本当に重要なものはほとんどありません。どのチャンスが重要であるか見極め、自分の時間とエネルギーをそこにどれだけ投入できるかということが重要なのです。エッセンシャル思考を一言で表すと「より少なく、しかしより良く」と表現することができます。エッセンシャル思考を学ぶことで自分の力を最大限成果に繋げることができます。
・なぜ、エッセンシャル思考が必要なのか?
なぜエッセンシャル思考が必要なのでしょうか。それは、以下3つの要因が上げられます。
- インターネットの登場により私たちの選択肢は劇的に増加し、毎日決断する数が多過ぎる。
- インターネットを通じて他人の意見が流れ込んでくることにより大きなプレッシャーを受けている。
- 全部やろうという考え方が世の中に蔓延している。
インターネットの普及により、日々、玉石混合の情報が私たちに届けられます。それを全て鵜呑みにするのではなく、情報の選択を取捨選択する力を身に着ける必要があります。
・エッセンシャル思考の基礎
エッセンシャル思考の「より少なく、しかしより良く」の考え方の基礎には「選択」「ノイズ」「トレードオフ」の考え方あります。エッセンシャル思考を理解するには3つの基礎を理解しなければなりません。
選択
時間とエネルギーの使い方を自ら選ぶことです。
選択を忘れた人間は無気力に囚われ、次第に自分の意思がなくなります。そして、他人の選択を黙々とこなすだけになってしまいます。自らの意思で選択することが重要なのです。
ノイズ
世の中にあるものの大半は無価値なものということを知る必要があります。
ヴィルフレド・パレートが提唱した80対20の法則(パレートの法則)は成果の80%は20%の努力に起因するという考え方です。努力と成果が比例の関係にあるわけではなく、わずかな努力で大きな成果を出す事ができることを知る必要があります。
トレードオフ
何かを選ぶ時は何かを捨てる必要があります。
完璧な答えは存在せず、選択のメリットデメリットを考慮して自分自身が何を引き受けるのかを考えなければなりません。
・選ぶ力を取り戻す
選択肢を制限されることはあるかもしれませんが、選択する自由を奪うことはだれにもできません。自分の行動を取捨選択できるようになることで、ひとつ上のレベルの生き方ができるようになります。誰かの思惑に流されることなく、自分の意思で自分の未来を切り開いていけるようになるのです。
■まとめ
エッセンシャル思考の考え方とその基礎について解説してみましたが、いかがだったでしょうか。エッセンシャル思考を身に着けることで最小の努力で最大の成果を出すことも可能なのです。まず、私が取り組まねばならないのは「全部大事」という考え方をすてることです。取捨選択することで、雑多などうでもよいことを捨て、本当に重要な物事に時間を割けるようにしなければならないなと思いました。
本書ではエッセンシャル思考を実現するために3つの技術「見極める技術」「捨てる技術」「仕組化する技術」を解説しており、そちらも紹介しておりますので、ご一読いただけますと泣いて喜びます。
エッセンシャル思考とは? | エッセンシャル思考とはどんな考え方なのかを紹介しています。 |
エッセンシャル思考 壱ノ型 見極める技術 | 本当に重要なことはなんなのか?どのように物事を見て重要なものを見極めていくのかの考え方を紹介しています。 |
エッセンシャル思考 弐ノ型 捨てる技術 | 重要でないものは捨ててしまえ!捨てるための考え方を紹介しています。 |
エッセンシャル思考 三ノ型 仕組み化の技術 | 重要な物事を効率的にこなすには?小さい力で最大限の成果を導く行動の仕方を紹介しています。 |
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